前回はX250を買った話をしましたが、今回はLCDパネルを交換する話。
X240以降、キーボードの交換作業の難度は恐ろしく難化した一方で、LCDパネル交換はより簡単になりました。
そういうわけで、またまたいまさらすぎですが、LCDパネル交換について、自分の備忘のためにも記録しておきたいと思います。誰かの役に立つことを祈りつつ。
念のためバッテリーを取り外します。背面についているバッテリーは普通に取り外します。内蔵のフロントバッテリー搭載モデルの場合は、BIOSから停止させます。
準備ができたらLCDベゼルを取り外しにかかります。
ビス止めされていないので、手でばきばき外していきます。
できれば、どのご家庭にもひとつはあるオープナーを活用してください。
残念ながらオープナーがなく、でも手でバキバキやるのは不安という方は、不要になったクレジットカードのような柔らかいプラスチックを突っ込んでみてください。
壊しちゃうんじゃないかという不安が多少軽減されます。
外す順番はお好みですが、下側だけは引っ掛かりが特殊なので、最後にするのがよいと思います。個人的には左右、上、下の順がもっともスムーズと思います。
いじいじやっているとプラスチックのツメがもろくなる可能性がありますので、多少の思い切りは必要です。ただし乱暴にやるとやっぱりツメが折れます。慎重かつ大胆に。
さあ無事ベゼルが外れました。このとき黒っぽい小さなプラスチックがぽろぽろ出てきた方は残念ながらツメがいくつか折れた模様。
でもがっかりしないでください。さすがはThinkPad。ツメが何個か折れたところでベゼルの固定はさほど甘くなりません。
どうしても気になる方は、ベゼルだけ買いなおすもよし。ひとつも折れずに取り外しできた方はラッキーです。ただし調子に乗って何度も付け外ししているといつか折れるので要注意。
ベゼルを外したところで、のちほど行う取り付け作業のために、ツメがどの位置でどんな風に嵌合するのか、確認しておくとよいでしょう。
なお上記写真では電源がついたままになっていますが、絶対にマネしないでください。
LCDベゼルを外すとわかるのですが、LCDパネル自体もビスで固定されておらず、ぱかっとはまっているだけです。
ベゼルを外した状態でうっかりカバーを閉じようものなら、パネルがキーボードの上に落ちてくるので要注意です。
パネルが傷つかないよう、プチプチや柔らかい布などを敷いてから、LCDパネルをゆっくり手前に倒しましょう。
するとLCDコネクタが見えてきます。
コネクタの位置は2種類あります。もともとFullHDモデルだった方は中央に、1366x768モデルの場合は左寄りに、それぞれ配置されています。
LCDパネルを購入するときに気を付けるポイントです。
もっとも、多くの場合は1366x768からの換装でしょうから、左寄り(パネル背面基準にすると右寄り)のものを用意すればよいでしょう。
コネクタは、セロハンテープのようなもので固定されています。テープを外し、留め金を持ち上げてから、コネクタを取り外します。
コネクタが外れたら、既存のパネルを外して、新しいパネルに交換します。あとは元通り、コネクタを付けて、留め金を付けて、セロハンテープを取り付けるだけ。
繰り返しになりますが、ビス止めはありません。
あとはLCDベゼルを元通りにばきばき嵌めていくだけです。嵌める順番は、外すときの逆順がよろしいかと思います。下側、上側、左右といくと調子がよろしい。
浮いてしまっている箇所がある場合は、思い切って突っ込んでください。位置がずれてさえいなければ、バチンとはまってくれます。
あとは電源を入れて動作確認です。
BIOSで内蔵バッテリーをオフにしたので、ACアダプターを差し込むまでは無効になります。「あれ?電源つかない・・・」と心配になるかもしれませんが、落ち着いてACアダプターをつないでください。以降、内蔵バッテリーが有効になります。
普通にWindowsが起動すればOK。小生の場合、Fnキーでの輝度調整も問題ありませんでした。
BIOSのビデオメモリーの割り当てを調整を要するとのリポートもありますが、今回、特に変更しなくても大丈夫でした。
発色はかなり自然かつ綺麗になりますし、解像度もアップするため作業スペースも広くなります。
1万円以内+簡単な作業で環境がかなり充実するのでおすすめです。これだからThinkPadから離れられない。
ここまでくるとキーボードの交換もしてみたくなってきましたが、今回入手したX250のキーボードがまだきれいなので、なかなかやる気が出ません。
加えて先述のとおり、X240以降はキーボードの交換が非常に難しくなってしまいました。
X230までのようにビス数本でなんとかなるものではなく、ほぼ全部バラシが必要です。
なかなか勇気が出ないので、もっとキタナイThinkPadをゲットできたら挑戦してみたいと思います。
パソコンは本来使うためのツールに過ぎないのですが、小生の場合、ジャンクパソコンをプラモデル感覚で弄るのが目的になっているようです。
ここまでの出費:約20,000円
本体:5,000円
SSD:5,000円相当(500GBのもの。デッドストックより捻出。)
RAM:3,000円相当(DDR3L-12800 8GBのもの。デッドストックより捻出。)
LCDパネル:7,000円(1920x1080 FHD IPS液晶)
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