2013年8月アーカイブ

いまだにはっきりしませんが、この9月に発表予定だとウワサされているiPhoneについてはまだなんじゃないか、と予想しています。(でも9月にはこの記事が笑いモノになってるかも)

NTTレゾナントが「SIMアンロックiPhone5」とOCNのnanoSIMをセットで販売したことで、「NTTからiPhone5が!」と話題になり、DoCoMoからの登場も時間の問題か・・・などざわざわしています。

でもそもそもDoCoMoがnanoSIM (ドコモ正式には「nanoUIM」) を提供しているだけでもすごいことだと思います。nanoSIMは現状、iPhone5とiPad miniでしか使い道ないですからね。

さて、以前iPhoneやiPadのFOMAプラス周波数帯の技適が通ったことが発覚したときも「いよいよか」とざわつきましたけれども、あらためてFOMAプラスの件。

FOMAプラスと800MHz帯域

FOMAプラスはいわゆる800MHz帯域といわれていますが、この帯域は一般にW-CDMA (UMTS) の850MHzに含まれるようです。(すべての機種がそうであるかはわかりません)

Apple公式のスペックシートによると、iPhone4、4S、5、いずれもW-CDMA (UMTS) の対応周波数として「850MHz」とあるものの、「800MHz」とは書かれていません。

実際にFOMAプラスに対応しているiPhone4、4Sのスペックシートにも、「800MHz」という表記はなく、あくまで「850MHz」を書かれているわけです。

これらのことから、iPhone4、4S、5ともに、ハードウェア的にはFOMAプラスに対応していると考えられます。

にもかかわらず現状、iPhone4、4SはFOMAプラスの電波を使えて、5だけがだめという現状。

技適の問題ではない模様

電波の認証の問題かと思いきや、総務省の登録状況とか調べてみると、iPhone5(A1429)も、ちゃーんと800/850MHzの技適認証取得済みのようです。

つまり、iPhone5がFOMAプラスの電波をつかむことは、ハードウェア的にも、認証的にもReadyだということになります。

iPhone5上で、ソフトウェア的に制御をかけているのでしょうか。

DoCoMo LTE@iPhone5でも同様

LTE(Xi)の件も似たような状況です。

iPhone5は(A1429・GSM/CDMAいずれも)、DoCoMoのLTE=Xiで使うLTEバンド1(2100MHz)に対応しており、おまけに、DoCoMoが今年からLTEで運用を開始するバンド3(1800MHz)にも対応しています。(A1428はいずれの1、3バンドとも非対応)

なのに、(A1429でも)DoCoMoのSIMでLTEをONにすることはできなくなっています。

※iOS6.0.1では対応していたようですが、6.1.xでだめになった模様。

こちらケースもやはり、iPhone5ハードはDoCoMo対応準備完了状態なのに、ソフトウェア的にオフにされているようです。

将来対応

現状、SIMアンロックのiPhone5をDoCoMoで使おうとすると、音声通話とデータ通信は3Gだけが可能で、しかもFOMAプラスの電波がつかめません。

しかしながら、FOMAプラスにしても、LTEにしても、ソフトウェア的に制限しているだけだとしたら、今後DoCoMoからiPhoneが出るようなことがあったときに、iOSの更新で機能をフルオープンにすることもできるはずです。

冷静に・・・

ただ冷静に考えてみますと、これらのハードウェア対応や技適取得は、海外の人々が日本に来た際の国際ローミングに対応する目的があるのかもしれません。

DoCoMoと提携した海外キャリアが、DoCoMoの電波を使ってローミングする、といった使い方ならば、ハードウェア対応、技適取得等々、自然なことと考えられますよ。

たとえば、アメリカでiPhoneを契約をしている人が日本に渡航した際、DoCoMo経由でローミングをする場合、とかそういうシチュエーションです。

DoCoMoがiPhoneを扱う/AppleがSIMアンロック版iPhoneを日本で扱う

  • ところで、いつも「結局DoCoMoからiPhoneは出るの?」ってことが注目されているけれど、すでにDoCoMoからはnanoSIMの提供も始まっているのだから、DoCoMoとAppleの協議がうまくいかないのなら、Appleが日本国内でもApple StoreとかでSIMアンロックのiPhoneを売って、ユーザはどうぞお好きなキャリア(MVNOでもいい)と契約してください、これってAppleにもキャリアにも旨味がないってことなんでしょうか。いずれにしても、いろいろな「大人の事情」があって、簡単ではないことはなんとなくわかってはいるのですが。
  • 回線とiPhoneがセットになっていることについて。扱うキャリアにとってはiPhoneを目玉に契約数を増やし、利用料金増→増収のメリットがある。その代償として、月々割とかの形で事実上端末代金をカブることになるが、それでもこれまた2年縛りとかで契約維持は期待できる仕組み。このあたりは、Appleにとっても端末を流通させやすくするメリットでもある。そして、消費者にとっても、iPhoneを一部キャリア負担で購入できるメリットがある。ん?いいことばかりじゃないか。
  • 利用者は、みんなそれぞれお気に入りのキャリアってあるはず。
    • 昔から使っているからなんとなく。
    • やっぱり自分の利用範囲では電波が一番いい。
    • 遠方の親や子供と同じキャリアのが都合がいい。
    • 自分に合った格安プランがあるから。
  • ↑のようにいろいろと。だから、iPhoneやiPadみたいに人気のあるデバイス(もちろんApple以外のデバイスであっても)は、どこのキャリアでも使えるようになるのがいいと思うのです。好きな端末を、好きなキャリアで使えるといい。(ただこれは後述のとおり、ある程度自己責任が必要です。キャリアはすべての端末の利用サポートはできないでしょうから)
  • ですが、回線+端末のセット契約&販売自体を否定するわけにはいきません。これはこれで先述のとおり、端末メーカー、キャリア、利用者それぞれにメリットがあるだし、通信回線契約という特性上、顧客サポートの観点から、端末をいっしょに売るのは合理的だと考えられます※。ですから、DoCoMoからiPhoneが出ることも期待されますし、あわせて上級者やワールドフォンとして利用する人のために、SIMアンロック版も提供されるとなおありがたい。

※サポート窓口に「うまくつながりませーん」と客が持参した端末が、サポートスタッフでもあまい経験のない端末だったりしたら、それはそれで大変。キャリアが提供した端末なら、対応ノウハウも蓄積しやすく、トラブルシュートもしやすいでしょう。おまけに専用の情報サービスなりを付加すれば、それを収益化することもできる・・・まあこれがDoCoMoのビジネスのひとつだから、iPhoneにそこまで旨味がないと感じるところでもありましょう。

AppleとDoCoMoの交渉(個人的な妄想)

  • Apple: iPhoneの売れ行きが頭打ちになっている、と巷間いわれることが事実なら(あるいはApple自身がそう認識しているなら)、そろそろDoCoMoとの交渉内容にも妥協が出てくるでしょう。存在するとされる「販売ノルマ」のことなどもちょっとユルくしてみたり。Appleとしては、iOSデバイスがDoCoMoユーザにもいきわたるのはなんだかんだいってやっぱり魅力があるはず。Appleにとって、端末を売るだけじゃなくて、iTunes/AppStoreを通したサービスによる収益も重要でしょうから。
  • DoCoMo: なんだかんだいって電電公社だし安定株なんでしょうけれど、万事幸先良いという雰囲気でもなさそう。契約数動向も気になるしそろそろAppleと真剣に交渉してもいいかな、と思っているのかいないのか。おまけに前述のとおりAppleが「大人の約束」の条件をまけてくれるならなおさら。でもDoCoMoとしては、ビジネスのうまみがイマイチなら乗らないぞ、そういう印象です。というか、iPhone関係はMVNOに任せて直接はやらない。それはそれでDoCoMoの答えのひとつかもしれない。FOMA/Xi系MVNOなら、結局DoCoMoの収益になるわけですからね。(もちろんインフラ投資を考えると卸値の設定も重要なパラメータです)

短期的に気になること

  • iPhone5をOCN SIMやIIJmioのような、回線交換に対応しないMVNOのSIMで使う場合、セルスタンバイの影響ってどのくらい出てくるのか。
  • なんだかんだグズグズ言いましたが、そう遠くない将来、DoCoMoからiPhoneが出るような気がします。でも、この9月では間に合わないような。

長くなりました。おしまい。

(本記事2013年8月31日時点での情報です。みなさまが何かを購入したり契約したりする場合は、必ず公式情報や最新情報をチェックしてください。また、ここに書いた評価や感想はあくまで個人的な印象によるものです。当該製品やサービスを客観的に評価したり、批判したりする意図はありません。問題があると感じられた方はコメント欄等よりご指摘をお願いします。【免責】できるかぎり誤謬、誤解のないように努めていますが、この情報のとおりやってみたけどうまくいかなかった、話が違う、と言われても責任は負えませんので、最終的な判断は各自の責任のもとでお願いします。)

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